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リスクマネジメントの専門知識・事例を学ぶ

リスクマネジメント・ラボ


第6回 2005年9月
「顔が見える企業が生き残る」
「巷に見える企業の顔」

第5回 2005年8月
「会社の顔の創り方」
「巷に見える企業の顔」

第4回 2005年7月
「会社の顔とブランド力」
「巷に見える企業の顔」

第3回 2005年6月
「あなたの顔は癒し系? 癒されたい系?」
「裏の顔が見えるブランドリスク」

第2回 2005年5月
「美しい顔にはトゲがある?」
「資産価値を低下させるヒューマンリスク」

第1回 2005年4月
「ライブドアVSフジテレビの顔」
「個人情報保護法におけるオペレーションリスク」

著者プロフィール

第1回

結木 利奈  


Is Your Company Face OK?

啓蟄の候、気温も景気も上昇ムード?蛙とともにわたくしもメールマガジンに今月からお目見えです。
お目見えと言えば、皆様の会社にも新入社員や新役員など新しい会社の顔が誕生のことと思います。入社式でも「当社の顔として」という言葉とともに「CSR」や「コンプライアンス」など時代を象徴する言葉が使われ始めていることでしょう。一人ひとりが企業を代表する「顔」であるならば、一人ひとりが今後どのような「顔」になっていくかが問われるでしょう。
毎月、身近な事例を題材にして「会社の顔 = カンパニーフェイス」をテーマに読者の皆様と一緒に考えてみたい。

月間テーマ
     4月:第1回「ライブドアVSフジテレビの顔」
     5月:第2回「美しい顔にはトゲがある?」
     6月:第3回「あなたの顔は癒し系? 癒されたい系?」
     7月:第4回「会社の顔とブランド力」
     8月:第5回「会社の顔の創り方」
     9月:第6回「顔が見える企業が生き残る」


ライブドアVSフジテレビの顔

一連のニッポン放送をめぐるフジテレビとライブドアの争奪戦を新入社員達はどのように見ているのだろうか。
長年報道の世界で実績を積み上げてきたフジテレビの日枝会長、DJとして一世を風靡し現場経験者から社長になったニッポン放送の亀渕社長、若き事業家として今やニッポン放送の経営権を獲得するほどの企業を創り上げたライブドアのホリエモンこと堀江社長、三者三様から企業の「顔」が浮かぶ。

ライブドアの経営権がほぼ決まったと思えばホワイトナイトと称し「ソフトバンクインベストメント」という企業の「顔」も浮上した。自分自身がどの「顔」が理解でき、どの「顔」に近いのか、企業内で議論してみると面白い。
因みに、フジテレビの日枝会長から「彼は問題を起こす」と長年の人を見る目でバッサリと切られたホリエモンは世論の批判とともに徐々に変化して見えるのは気のせいだろうか。メディアに出始めのあるがままの姿から少しずつ「見られ方」を気にする話し方に変化しつつある。最近は村上社長に代わって、メディアに出なくなったフジテレビの日枝会長や、「残念」を繰り返し高裁が出した結果を認めようとしないニッポン放送の亀渕社長に比べ「柔軟性」が感じられたりする。きっと彼らの部下であればヤンチャで手中に納まらないができの良い社員でもあるだろうホリエモンが彼らの批判に対し、変化している。

言葉を交わすまでに様々な憶測で非難されてしまうノンバーバルコミュニケーション(*1)リスクや思いのままに語った一言一言にコミュニケーションリスクを感じたのか画面を通して変化しつつあるその姿は見逃せない。
しかし、人は第一印象を変えることは困難なようで、最初に言った言葉が忘れられないニッポン放送の社員の方もいる。そしてそれらの変化が受け入れられる前に新たな展開となった。「SBIビービー・メディアファンド」の出現である。
今後も果敢に戦い、変化するホリエモンの姿から彼に対する印象を変える人もいるだろうし、きっとライブドアの社員一人ひとりもこの目まぐるしい会社の変化からより引き締まった「顔」になっていくことが期待される。しかしながら、これらのリスクを予測できていたならば、新たなリスクを阻止できたかもしれない。
また、ある調査で今回の一連の報道でフジテレビに対する印象が「変わらない」と答えた方は55%であったのに対し「悪くなった」と答えた方は37%もあったそうだ。それらの印象を抱えて新たなビジネスはスタートする。
一連の報道には、多くのビジネスヒントがあると言える。対岸の火事に終わらせず、日本における新たなビジネスモデルの誕生のプロセスから多くを学ばなければ私達のビジネスリスクに成り得る。メディアを通してだけでなく、「会社の顔」がどのように映っているか常に考えたいものである。


*1 ノンバーバルコミュニケーション  ( ノンバーバルとは「非言語」の意 )

<非言語コミュニケーションの主な表現手段>
1.人体
   (コミュニケーション当事者の遺伝因子に関わるもろもろの身体的特徴から発せられるメッセージを表す
  もの。例えば、性別・年齢・体格・皮膚の色など)
2.動作 (姿勢やしぐさなど、動きで表現されるもの)
3. (アイコンタクトや目つき、視線で表現されるもの)
4.周辺言語 (話し言葉に付随する音声上の性状や特徴、発声や発音の仕方、滑舌、トーンなどの特徴)
5.沈黙
6.身体接触 (相手の体に接触すること。またはその代替行為によって表現されるもの)
7.対人的空間 (コミュニケーションのために人間が利用する空間)
8.時間 (文化形態と生理学の2つの次元での時間)
9.色彩