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協会案内

年頭のご挨拶

 
戦略的リスクマネジメントに舵を取るとき
 
NPO法人日本リスクマネジャー&コンサルタント協会 理事長 島田穂積

新年あけましておめでとうございます。会員の皆様におかれましては、希望に満ちた、新年を迎えられたことと、お慶び申し上げます。昨年一年を振り返りますと流行語になりました、「政権交代」が最大の変化であったと思います。新政権に対し多くの期待と不安が交錯する中、様々な事業の見直しが行われています。しかし、スタートと同時に多くの難題を抱え政権の未来は不確実で多難な年になることが予測されます。このような不確実な時代にこそリスクマネジメントの重要性が認識され、当協会の活動が社会貢献できるものと確信いたします。

さて、当協会の設立は1993年12月ですから、昨年12月で16年が経ち、17年目の歩みを始めたことになります。93年といえば、8月に細川連立内閣が発足し、自民党が結党以降初めて野党に転落し、いわゆる55年体制の崩壊ともいわれた時でした。先述した通り、くしくも昨年8月の衆院選の総選挙での民主党圧勝をうけ政権交代が実現され、9月16日に鳩山由紀夫内閣が発足、わが国はいま歴史的な転換点を迎えているといえます。
当協会の目的は、定款に明記してあるように「リスクマネジメントに関する人材の育成、指導」であり、それにより「経済活動の活性化を図り、日本社会に必要不可欠なリスクマネジメントの普及と定着に寄与する」ことです。時代は常に動いています。環境もめまぐるしく変化しています。これらの動向や変化に対応しながら、この目的を達成できる新たな取り組みや挑戦が我々に求められていると思います。
一昨年のリーマン・ショックに始まった未曾有の世界的な金融危機により、日本経済は甚大な影響をうけ、いまだ回復にはほど遠いとも思える不況の荒波の渦中で多くの企業経営者が打開、復活の道を探り、必死に舵をとっています。「好況よし、不況なおよし」。故松下幸之助氏の名言ですが、不況の今こそ政府、企業や各組織は成長のエンジンとなる人材育成に投資する絶好の機会と捉えるべきではないでしょうか。

当協会は、今まで主として個人をターゲットにして認定資格付与というかたちでリスクマネジメントの専門人材の育成に取り組んできました。確かに近年は会社の業務命令として当協会認定の講座を受講する方も増えていますが、当協会が相対するのは企業内の一個人であることが大半でした。このスタンスを守りながらも、時代や環境の変化やニーズに対応すべく企業全体、組織全体に対してリスクマネジメントを機軸とした教育機会を提供する役割が我々にはあると思っています。企業や組織の「教育部」のような立場で側面から経営を支援するところに具体的なミッションがあるということです。
国内外を問わず通用する普遍的かつ標準的なリスクマネジメントに関する枠組み(フレームワーク)ならびにこの枠組みを構成するそれぞれのプロセスや専門領域においてその時々で重要と考えられる分野における教育機会および教育コンテンツを最適な形態で提供することです。昨年いくつかの法人会員企業と提携し開発・設立した認定教育コースや資格も、この枠組みの一環として位置づけられます。
広く、他の標準化団体、専門機関、実務におけるベストプラクティス、学会等における報告書、他の企業や組織における先進的な取り組み等を積極的に吸収し、連携して、あるいはこれらと組み合わせた教育プログラムとして提供することを目指します。
かかる我々の教育コンテンツ全体を「戦略的リスクマネジメント」と位置づけて、広く社会に対してその価値を広めていきたいと思っています。

会員の皆様のご協力なくして協会の飛躍も発展もあり得ません。今年一年も責務遂行により一層励んで参りますので何卒宜しくお願い申し上げます。