NPO法人日本リスクマネジャーアンドコンサルタント協会 理事長
横井 千香子(㈱キュービタス 顧問/㈱クレディセゾン 元取締役)
会員各位
この度、本協会の理事長に就任いたしました横井でございます。
私は子育てが一段落した後、大手金融会社でお客様対応業務をしておりました。人生の後半をいかに生きるべきかを問うために50歳代で大学院に入学しました。修了時、係長待遇の役職から部門長に抜擢され、その後取締役に就任しました。担当部門が分社化され子会社となり、現在はその子会社の顧問をしております。当協会との関わりは、取締役になりました折、大学院で「組織と危機管理」を学んだ経験から、「経営とは『リスクマネジメント』そのものである」と思い当り協会で学んだことがきっかけです。
大学院へ入学した2002年当時はP.Fドラッカーの著書『ネクストソサエティ』が出版され世界中で読まれ始めた頃です。次世代は『歴史が見たこともない未来がはじまる』として、少子高齢化が社会を変え、雇用の変貌や企業の構造変化で世界が大きく変わることを予知していました。NPO・NGOがたくさん設立された頃です。今そうした予測が現実化して、「何とかしなくては」という社会風潮の中で否応なく社会構造の変革が促されており、同時にNPOの存在もクローズアップされています。当協会もその流れの中で、NPO法人になったものと認識しております。
ところで話は少しそれますが、最近世界の国々を震撼させている1つに、ウィキリークスが国々の外交機密文書をネット上で暴露している事があります。「情報漏えい」「機密文書保管」の問題が、国々同士の信頼関係を不安定にして社会不安を助長させています。またフェイスブックやツイッター等のソーシャルメディアの勃興があり、それらを駆使した個人のつながりが社会の様相を変えさせ、国の興亡を揺るがす力となっています。このようにITの進化が社会を変えることをも、ドラッカーは予知していました。誰も経験したことのない社会に、起こりうるリスクを洗い出して、未然に防ぐ方法など至難の業です。昨今の金融市場の混乱に続き、原油市場・穀物市場を通じて日本も揺れ動く情勢になりつつあります。どのようなリスク対策を構築すべきであるか、大変重要な社会問題です。
今時代はリスクマネジャーの存在やリスクマネジメントの重要性を社会は必要としています。特にリスク感性を持ったリスクマネジャーの人材の育成・教育が社会から求められています。当協会が力をつけ、力を発揮する時でもあります。
当協会では今後、会員の同士の「教育・交流」を強化して、ネットワークを広げ、磐石な組織になるように皆様と共に努力して参りたいと思います。そして当協会の存在意義を高め、社会からの認知度を高めることです。広報活動にも力を入れて参ります。
今年度はNPO法人になりまして第7期目になります。ドラッカーは、「非営利組織こそ『顧客重視』の発想で、非営利組織の成果重視マネジメント」が必要、と説いています。
NPO設立当時の初心に戻り、「何のための協会か?誰のための協会なのか? その成果とは何か?」を問い、当協会がやるべきことを明確にして、事業の「選択と集中」を実行して参ります。そして広く社会に対して、リスクマネジメントに関する人材の育成に努め、リスクマネジメントの導入による、経済の活性化を図り、日本社会に必要不可欠なリスクマネジメントの普及に努め、サスティナブルに成長可能な協会として社会に寄与したいと考えます。
私の座右の銘は「Where there is a will, there is a way. (意志あるところに道は開ける)」です。皆様からのご支援を頂き当協会の発展のために尽くして参ります。ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。 |