この口コミならぬ「書き込み」が企業や社会に及ぼす影響を認識するために、過去のいくつかの代表的な事例を紹介する。
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東芝事件
;発生1999年9月
福岡の会社員が「クレーマー」として扱われた東芝の相談窓口との会話を録音し、自身の告発ホームページで公開したところ、そのホームページへのアクセス数が1000万を超え、マスコミでも大きく取り上げられた。東芝が対抗手段として告発ホームページの内容の一部削除を求める仮処分申請を行ったことで、今度は2,000件もの批判電話が同社に殺到し、結局仮処分申請を取り下げ、記者会見で謝罪した。個人のホームページが中心となって、企業が大きなダメージを受けた代表的な事例。
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佐賀銀行事件 ;発生2003年12月25日
「佐賀銀行が破綻するらしい」との情報を20代の女性が知人26人に携帯電話メールで送信。
その情報がさらに連鎖的に多くの人に転送された。メールを受信し不安を感じた預金者が佐賀銀行のATMに並び始め、行列が行列を呼んだ事により、結果取り付け騒ぎが発生。1週間で450億〜550億円の預金が流出。可視化された現実が、デマの信憑性を高めた。
この他にも、2005年2月20日に発生した英検試験問題の流出。午前の受験生が試験後に「2ちゃんねる」に問題内容を書き込み、午後の受験生が試験前にチェック。試験中に情報が流出し、結果的にはマスコミの知るところとなった。これなどは瞬時に情報を流すことのできるネットの特徴が悪用されたケースだ。
また、個人情報を不正に入手するために、悪徳業者が企業サイトに酷似したサイトを公開し、気づかずに登録、本人確認を行った利用者に被害が発生するなど枚挙に暇がない。
このような事態・被害を未然に防ぐためにも、企業は早急に対策に取り組むことが必要であろう。次回からは、インターネット上のリスクマネジメントについて説明する。 |