○ 第1回 2005年5月
「ストレスと生産性低下の関係」

 ○ 第2回 2005年6月
「企業の社会的責任とメンタルヘルス・マネジメント」

○ 第3回 2005年7月
「企業の社会的責任とメンタルヘルス・マネジメント」

○ 第4回 2005年8月
「スレスマネジメントはビジネスマン必修のスキル」

○ 第5回 2005年9月
「損害賠償請求と安全配慮義務違反」

○ 作者プロフィール
 
  第2回
潟宴Cフバランスマネジメント 代表取締役社長 渡部 卓 著  

  ●Vol.2 企業の社会的責任とメンタルヘルス・マネジメント
    従業員のワーク・ライフ・バランスを重視する「ヘルシー・カンパニー」思想が
    欧米を中心に重視されてきています。 メンタルヘルスに取り組むことの意義は
    企業の社会的責任<CSR>にあります。
従業員のワーク・ライフ・バランスを重視する、「ヘルシー・カンパニー」を目指してメンタルヘルスに取り組むことの企業側のメリットには、次のような点が挙げられます。
 ■CSR(企業の社会的責任)重視イメージによる優秀人材・取引先・株主の確保

 ■発症予防や復職支援による従業員の定着

 ■離職率、休職率、休業率、事故率の低下による生産性向上による経済利益

 ■経営への信頼感とロイヤルティの醸成

 ■セクハラ、パワハラ、コンプライアンス、などでのリスクの低減効果

 ■悩みやストレス軽減から仕事に専念できる環境作り

 ■健保組合などでの財政の悪化の防止

 ■労働組合と共通して取り組める利害が一致する経営課題として

 ■メンタル・タフネスの啓蒙教育による従業員の自立

この「ヘルシー・カンパニー」を実現するためのファーストステップとして、ストレスチェックの実施が挙げられます。
ストレスチェックは個人用だけではなく、組織のストレスやメンタルヘルスの状態を調べるためにも活用されています。

従業員のストレスチェックのデータを集計して本部別、部・課・支店別、プロジェクト単位別、男女・年代別、職位・職能別、地域別などあらゆる角度から集計して分析し、組織全体としてのストレスの原因、影響や負荷の状況を分析することにより、メンタルヘルスによる組織力ダウンを未然に予防することが可能となります。
      ○参考データ: http://www.lifebalance.co.jp/service/cas.html?=rm

組織全体としてのメンタルヘルスの状態を経営陣、人事、産業保健スタッフが把握することは、企業のメンタルヘルス対策を企画して実施する上で、又リスクマネジメントの一環としても大変重要な事です。
何故ならここで初めて客観的に組織が抱えるストレス・マネジメントやメンタルヘルスでの問題点が発見されて、メンタルヘルス対策の全体の方針や目標、予算、実施時期などについて、優先順位を含めて決定することができるからです。この組織のデータの評価や議論には産業医や人事の役員も参加すべきでしょう。これはメンタルヘルス・マネジメントへのチームづくりの第一歩となるからです。

前回で取り上げたEAP(従業員支援プログラム)を導入する場合にも、カウンセラーや医師が、組織全体としてのストレスの状況を把握した上で、悩みを抱える相談者のおかれた環境との関連を探ることも有効なプロセスになります。
      ○参考データ: http://www.lifebalance.co.jp/service/kenshu.html?=rm

企業でのメンタルヘルスに関する研修も盛んになっています。
この社内研修の時に、組織ごとのストレス状況のデータを提示して、原因や影響を講師と参加者がディスカッションすると、より効果的な社内研修を行うことができるようです。

このようにメンタルヘルスを取り巻く対策も、各企業により日進月歩で進んだ取り組みがなされています。

※著者の書籍が出版されました。
『会社のストレスに負けない本』  (大和書房)
渡部卓 著 四六判 240頁 定価1470円(本体1400円) ISBN4-479-79121-3
増え続ける自死、うつ病など職場の心の問題を解き明かし「心の受け身ワザ」を身につける方法を、豊富な海外の先進事例を交えて紹介しています。
http://www.daiwashobo.co.jp/books/ISBN4-479-79121-3.html
 

 
 
 


 
 
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