○ 第11回 2008年3月
「拝啓  YOSHIKI 様」

○ 第10回 2008年2月
「拝啓  勝間 和代 様」

○ 第9回 2007年12月
「拝啓  松浦 勝人 様」

○ 第8回 2007年10月
「拝啓  ポール・サーベンス(Paul Sarbanes)  マイケル・G・オクスリー(Michael G.Oxley) 様」

○ 第7回 2007年9月
「拝啓 島田 紳助 様」

○ 第6回 2007年8月
「拝啓 J.K.ローリング 様」

○ 第5回 2007年7月
「拝啓 中田 英寿 様」

○ 第4回 2007年6月
「拝啓 小室 哲哉 様」

○ 第3回 2007年5月
「拝啓 Google 様」

○ 第2回 2007年4月
「拝啓 澤上 篤人 様」

○ 第1回 2007年3月
「拝啓 カルロス・ゴーン様」

○ 作者プロフィール
 
     第3回  拝啓 Google 様
林 直介 著      

日本は5月初めにGW(ゴールデンウィーク)と呼ばれる長い休みの期間があります。
働きすぎの日本人には正月以来の気が抜ける瞬間です。
気が抜けすぎて5月病といわれる“会社に行きたくない、学校に行きたくない”といったちょっとした病気が流行る頃でもあります。
家でゆっくりした人、家族で出かけた人、帰省した人が現実に戻れなくなる時です。
私もGWにどこか現実逃避ができないかを考え、日夜、GoogleEarthで世界に出かけ、本当に行って見たい場所を探しています。。。(笑)

何より、
この手紙では世界中に飛び火している御社(Google)が起こしている革命を少しでもWeb上のデータとして残しておきたかったからこそ筆をとらせて頂くことにしました。

● すべてをデータ化
Web上にデータを上げていること自体を、すべてデータ化してしまおうという御社の志に私は賛成します。賛否両論はあるけれどまず記憶が記録で残るという正確性が良い。
またデータで残るので後世にも伝えていけるということです。
考古学で古代人の生活に想いをよせるのもロマンチックかもしれないですが後世にでてくるものを常に新しく進化していくためには現状をデータとして保存しておくことで後人の貴重な進化の素材となってくれることを祈るばかりだからです。
すでにスタンフォード大学やミシガン大学の図書館蔵書をすべてデジタル化すると発表している壮大なプロジェクトは必ず世界にとっても永遠の知恵として生き残っていくと思うからです。

しかし一方で御社は個人のアカウント管理を行っていると思います。
例えば、Gmailにてアドレスを取得するとGoogleですべてが管理できるようになると思います。このアカウントによってネット検索・メール・カレンダー・写真管理とPCで行いたいことのほとんどが御社サービスにて可能になると思うのです。私は他社に比べAll In Oneという視点では御社のサービスレベルが圧倒的に高いと思います。ただ個人情報を含めて膨大なデータを御社自体が保有することに対して抵抗感がある方もいらっしゃるようです。
私は抵抗感以上に民間企業が個人データを圧倒的に保有することより、データが“もし”損失されたらどうするのか、ということの方に興味があります。
御社サービスにすべてを依存している人たちに、いざデータがなくなった時に責任をとれるのでしょうか。当然、リスク対策やリスクヘッジはしているのでしょうが・・・

● 無料という脅威
何でも無料にすればいいというわけではないと思います。それは無料と言うことは、そのサービスに対して収益はないからです。しかし御社は果敢に何でも無料提供しようとしています。これは本当に脅威です。無料にすることで新規参入の壁を大きく作っているように思えます。御社の他社と違って主だった無料なものとしては、カレンダー・動画・写真・地図(ここではGoogleEarthを言いたい)は新規参入者がサービスを提供しようにも、無料の他社を圧倒するようなサービスを提供しているのです。

ただこれは一種の諸刃の刃とも思えるのです。なぜなら今は競合他社がいるわけですから負けまいという気持ちが新たなサービスを生み、御社のサービス価値の補完をしようとしています。しかし現状から推測するとこのままでは御社の一人勝ちになるわけです。
一人勝ちの果てに御社としてのサービス進化はどこまでできるようになるのかは楽しみなところです。他社との戦いになって本当に一人になった時に、私は個人的には今のままを継続はしてほしいですが、何をするのかに何ができるのかは企業としても大きな分岐点ですし、一人がちの先に見ているビジョンは一番聞きたい部分でもあります。

● 従業員重視
突出したサービスが生まれるのも御社で行っている制度として従業員に週20%の労働時間を個人的に興味のある部分に使っていいとしているからこそだと思うのです。自分が使っていいなと思えるサービスは第三者が使っても使っていて使いやすいはずなのです。
これはサービスの基本だと思います。また自分の部屋には何を持ってきてもいいというスタンスもサービスを発想するには最適な環境だと思います。永遠と会議室で考えていても生まれるはずがありません。ただただ従業員に最適な環境を提供できるのも御社の強みであるはずです。

さらに従業員にはドリンクやスナックが無償で提供されるのも驚きでした。外資系企業では事例の多いことではありますが日本ではまだまだ少ないのです。昼食に200円や400円という学食レベルのものはあります。しかし無料はなかなか聞かない。200円や400円という小額をとるくらいなら無料にしてもいいのではないかと思うのです。仮に日本企業が無料にしたら従業員はどう思うでしょうか。友達に「うちの会社は昼ごはん無料なんだよ」と自慢できる、自慢してしまうのではないでしょうか。これは企業価値を高める一つの方法だと思うのです。他人に羨ましがられる企業に入りたいというのは多くの日本人に持っている気持ちだと思います。高度経済成長時には一流企業に入れればよかった。しかしこれだけベンチャー企業が生まれてくる中で企業の従業員待遇を見直す時期にきていると思いました。得てして従業員待遇がいい会社は成長企業であるし優良企業です。企業にとって定着率を上げることは人材が人財に変わる可能性を大きく持つことになります。
他社に人財を持っていかれないようにするために・・・なんか恋愛のようですね(笑)
働いているのもやはり人間ですから愛されていると実感できないと長続きしなくなってしまう。そんな当たり前のことが企業で求められているのでしょうか。

最後になりましたが御社にはたぶん五月病なんてないんでしょうね。。。

本日はまたもツラツラと徒然に書いてしまい申し訳ありませんでした。
しかし書き上げていく中で御社の強みは従業員重視をすることによってのサービス創造だということがわかりました。
これからもユーザーが驚き、そして便利なサービスを心待ちにしております。

                           敬具

 
 
 


 
 
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