○ 第11回 2008年3月
「拝啓  YOSHIKI 様」

○ 第10回 2008年2月
「拝啓  勝間 和代 様」

○ 第9回 2007年12月
「拝啓  松浦 勝人 様」

○ 第8回 2007年10月
「拝啓  ポール・サーベンス(Paul Sarbanes)  マイケル・G・オクスリー(Michael G.Oxley) 様」

○ 第7回 2007年9月
「拝啓 島田 紳助 様」

○ 第6回 2007年8月
「拝啓 J.K.ローリング 様」

○ 第5回 2007年7月
「拝啓 中田 英寿 様」

○ 第4回 2007年6月
「拝啓 小室 哲哉 様」

○ 第3回 2007年5月
「拝啓 Google 様」

○ 第2回 2007年4月
「拝啓 澤上 篤人 様」

○ 第1回 2007年3月
「拝啓 カルロス・ゴーン様」

○ 作者プロフィール
 
     第5回  拝啓 中田 英寿 様
林 直介 著      

● ワールドカップ・ドイツ大会から1年
去年の今頃、日本はドイツ大会で一勝もできないことなんて、夢にも思っていなかった。信じてもいなかった。
これが去年の日本のワールドカップに対する日本の期待。
ひょっとしたらベスト8、いや今度こそベスト4と声も聞こえてきた。

そんな前評判とは裏腹な散々な結果。

それから7月3日の引退発表。

今日はワールドカップや引退から一年という節目に何を考え、これからどういう取り組みや視点を持ってサッカーはもちろんのこと、ビジネスにも関わっていくのかを少しでもお聞かせ願えたらと想い書いております。

早速ですが7月1日の香港返還10周年の記念マッチに出場される話題が飛び込んできました。6月のフィーゴ・チャリティー・マッチと同様にサッカーへの関わりが急に取りざたされていますが心境の変化があったのでしょうか。
個人的には引退した直後はワールドカップで最後という印象を持ちました。
そしてチーム内でのいろいろな話が出てくる中でもうサッカーはやらないのだと。
しかし国際舞台で多国籍ならもともとセリエAでプレーした実績を考えると昔に戻る感覚でありなのかなと今なら考えられますが・・・

● 将来を見る視点
中田さんに手紙を書く上で絶対に書きたいことが二つありました。
それは公認会計士取得への取り組み、語学への取り組みです。
公認会計士はサッカーで食べれなくなっても大丈夫なように手に職をつける感覚だと以前、雑誌で拝読いたしました。だから試合が終わった後に簿記の勉強をしていたのだと。
またイタリア・セリエAに移籍するときにもイタリア語をすでに身につけていたことには驚きました。さらに世界共通語の英語を身につけイギリスのクラブへと移籍していくことになるのですが・・・。
こんな経歴上があることから中田さんは、ご自身の人生のリスクテイクができているのかなと思いました。

今、転職ということが一種の流行のようにネットでもテレビでもいたる場所で見ることができます。
転職にリスクがあるように書かれていないのにたまに疑いさえもってしまいます。それは転職とは例えば営業職→人事へと仕事を全く変えることだからです。それで年収は上がらないでしょ!?って思うのです。それなのに400万→600万とか平気で広告に書いてあることが信じられないです。
サッカーや主にスポーツは言葉では移籍といいますが、これは実業界にしたら、転社と表現するといいのでしょうか。やっている職種は一緒だと、但し会社(チーム)を変えました。これなら年収は上がりますよね。前にいた場所での経験や実績があればの話ですが・・・。

中田さんのリスクテイクは公認会計士(サッカーがだめでも)、語学(海外チーム移籍時に必要なコミュニケーション)といった具合にちゃんとサッカーを軸に“何をしていなくてはいけないか”ということを考え、実行し、結果まで残しているところがすごいと尊敬しております。

だからこそ聞きたいのです。
今の日本の転職市場を見て、中田さんは何を思うのでしょうか。
日本のビジネスマンが海外でも通用にしていくためのヒントやアドバイスをしてほしいなと常々思ってしまうのです。

● 組織としてのサッカー
サッカー組織論はよく語られることの多い話題ですがビジネスマンでもある中田さんは日本の会社組織をどのように思われるのでしょうか。
近頃のスティールパートナーズとブルドックとのやり取りの中でブルドック側が企業価値という言葉を語りました。しかしながら世界的には株主価値の観点から考えることが前提です。そこでまだ企業価値という言葉を使えるところは100年も続く老舗企業だからなのだとも思いました。逆に楽天のようにネットバブルの勢いに乗り今でも株主価値を上げようと新事業をテレビにもっていこうとする新興勢力もいるのが日本の現状です。

ここでは何が良い、何が悪いというわけではなく。
今後、日本はどのような組織にしていくことが求められているのかということは重要なことだと思うのです。これは前述した転職、自分の働く場所にも影響するからです。
例えばサッカー界でよく耳にするのが監督次第でどんな選手も試合に出れなくなってしまうことです。近頃ではベッカム、日本でも三浦淳宏がその対象になっていました。

会社でも上司次第で良い企画も認められず、自分の思うようにできないこともあります。
その時に何をして何を考えなくてはいけないのか。これを是非、中田さんに聞かずにはいられません。

● 最後に
中田さんは中田ブランドを確立し、今後どのような展開を見せるのでしょうか。
個人的にはビジネスの世界で何かを起こしてもらいたいと思っています。
サッカーでも成功した力を違うフィールドでも活かせるというところを実業界でも示してほしいのです。

そして本当に最後になりましたが7月1日のマッチ楽しみにしております。

敬具  

 
 
 


 
 
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