さる6月21日(火)に都内某所にて行われた、東京ガス株式会社のグループ会社・新任取締役向けセミナーの講師として、今年度から当協会理事に就任した山中塁理事(旭化成不動産株式会社代表取締役社長)が招かれ、「企業のリスクとクライシスを考える -危機管理はコミュニケーションから-」をテーマに90分にわたり講演した。


山中氏は、まず「リスクマネジメント」と「クライシスマネジメント」についてその相違点を含め丁寧に説明し、独自の視点として「コミュニケーションリスクマネジメント」の重要性を訴えた。なかでも常日頃から社内においてリスクコミュニケーションが出来ているか、つまりネガティブな情報などを隠さず報告できているかどうかがポイントであり、コミュニケーションリスクを軽減することで企業のリスク耐性の増大が図れることを主張した。

最後にコミュニケーションリスクマネジメントの3つの視点として

(1)「ホントに伝わったのか?」「本音で言っているのか?」を感じることの出来る“コミュニケーションリスク感性を磨く”

(2)企業内部論理などの“「ダブルスタンダード」は通用しない”

(3)悪い情報、失敗事例を言えない“減点主義は最大のハザード”であり、これらの視点をもつことが大切である

とまとめた。クライシスコミュニケーションの豊富な現場経験を踏まえた実例と分かりやすい例え話を時折交えながら語ることで、参加者は終始惹きつけられ、最後まで熱心に講演に聴き入っていた。


(会報誌2005年7月号掲載記事)
 
 
 
 
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